暗号資産の上昇は、水曜日に開催される連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定を控え、火曜日に一服した。
Bitfinexのアナリストによると、午前に発表された強い生産者物価指数(PPI)のインフレ指標と午後にジェローム・パウエルFRB議長によるタカ派的な発言が組み合わさると、暗号資産を含むリスク資産にとって最大の打撃となる可能性があるという。
ビットコイン(BTC)は一時76,000ドルを超えたものの、米国時間の取引では74,000ドル付近まで反落し、過去24時間では小幅な上昇にとどまった。
暗号資産関連株も概ね小幅上昇し、ステーブルコイン発行会社Circle(CRCL)とビットコインマイナーのBitdeer(BTDR)がそれぞれ5%、12%の上昇を見せて際立った動きとなった。ナスダックは0.5%、S&P 500は0.25%上昇して取引を終えた。
FRBが政策金利を3.50%~3.75%に据え置くことは市場でほぼ確実視されている。しかし、イラン戦争を背景に急騰する原油価格がインフレに与える影響を踏まえ、投資家の関心はパウエル議長の発言内容と政策当局者の今後の金利見通しに移っている。
Bitfinexのアナリストは、重要なのは政策当局者が2026年に利下げを示唆し続けるのか、それとも今後さらなる金融緩和はないとの方向に傾いているのかという点であると指摘した。タカ派的な結果となれば、ドル高を通じてリスク資産にとって悪影響となる可能性がある。
また、原油価格の最近の上昇について、パウエル議長がそれを一時的なショックと見るのか、スタグフレーション的な側面を警戒するのかにも注目が集まる。一時的なショックと受け止めれば市場センチメントは支えられるが、スタグフレーション的な懸念が示されれば、FRBの政策の柔軟性は制限されるだろう。
水曜日には2月の生産者物価指数(PPI)も発表される。消費者物価指数(CPI)ほど注目される指標ではないが、FRB会合直前の発表のため、通常より市場の関心が高まっている。
Bitfinexチームは「強いPPIの数字とタカ派的なFOMCの組み合わせは、株式やリスク資産にとって最もダメージの大きいシナリオだ」と述べた。
K33のリサーチ責任者Vetle Lunde氏は、すでに市場では“高金利が長期間続く”との見方が織り込まれていると指摘している。同氏の火曜日のノートによると、7月のFRB会合まで金利据え置きの確率は先月の22%から60%超に跳ね上がり、利下げの時期は2026年後半へとさらに後ろ倒しされている。
当面はビットコインの価格動向も落ち着く可能性が高い。Bitfinexのアナリストは「74,000ドルから76,000ドルのレンジが短期的な上値の重しとなる」と結論づけている。
