フォーブスが、サム・アルトマン氏率いるOpenAIがオンライン上のボット対策としてWorldcoinの活用を計画していると報じたことを受け、WLDトークンが急騰した。
World Network(旧Worldcoin)のWLDトークンは水曜日、フォーブスの報道を背景に27%超上昇した。同報道では、この物議を醸してきた暗号資産プロジェクトが、OpenAIによるオンラインボット排除に向けた広範な取り組みと結び付けられていることが示された。
フォーブスによれば、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、オンラインプラットフォームのユーザー認証とAI生成アカウントの排除を支援するための「生体認証ソーシャルネットワーク」の構築を目指している。関係者の話として、OpenAIのチームはAppleのFace IDや、個人の虹彩をスキャンし固有のIDを付与するWorldの「Orb」デバイスの利用可能性を検討してきたと伝えられている。
Worldは、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が共同創業した暗号資産プロジェクトであり、昨年のトークンセールではa16zおよびBain Capital Cryptoから1億3,500万ドルを調達した。プロジェクトの中核は「World ID」で、独自の生体認証デバイスであるOrbを用いて利用者の虹彩をスキャンし、プライバシー基準に準拠した一意の識別子を生成する分散型かつプライバシー重視のIDシステムとなっている。
報道後、WLDトークンは急騰し、一時的に主要な暗号資産の多くを上回るパフォーマンスを示した。ただし、OpenAIとWorldとの正式な提携は確認されていない。
World Networkはローンチ以降、注目と批判の両面を集めている。プロジェクト側は世界中で数百万人を認証したとする一方、ケニアでの一時的事業停止や、英国での個人データ取り扱いに関する調査など規制当局からの反発にも直面している。
それでも、生体認証をオンライン上のIDと結びつける発想は、生成AIツールがソーシャルメディア上でスパムや誤情報を拡散させる中、引き続き関心を集めている。
