BitwiseのRyan Rasmussen氏は、ステーブルコインの市場規模が数兆ドルに達する中で、Circleの持つ決済インフラの構築により、投資家が同社の潜在力を過小評価していると指摘した。
CoinDeskのPublic Keysのインタビューで、BitwiseのHead of ResearchであるRyan Rasmussen氏は、ステーブルコイン市場が約3000億ドルから3兆ドルから5兆ドル規模に成長するとの見通しを示した。特に米国でステーブルコインに関する規制が整いつつある状況において、既に市場シェアを持つCircleは有利な立場にあると述べ、「5年後に振り返れば、Circleはステーブルコインの大手のみならず、決済分野の巨人にもなっているだろう」と語った。
Rasmussen氏の見解は単にステーブルコインの伸びに伴いCircleの担保収入が増加するというものではなく、決済インフラが同社の第二の主要事業となることを見据えている点に特徴がある。
Circleは、ステーブルコインを中心とした新たな金融システムにおいて決済を推進するインフラを構築中である。Rasmussen氏は、多くの投資家が依然としてCircleの担保ビジネスに注目しているために、この決済インフラ事業の拡大が「非常に過小評価されている」と述べ、同社の成長軌道はVisaやMastercardなど世界的な決済大手と比較可能であると指摘した。
競合環境について、銀行や消費者向け企業、その他既存企業が独自のステーブルコインを用意しているものの、Rasmussen氏はこれらをCircleへの大きな脅威とは見なしていない。
市場全体の急速な拡大により新規参入者が増加しても、Circleは引き続き成長し続けられると考えている。また、OpenUSDなどの新しいステーブルコインの取り組みは、既存企業のステーブルコインに対する関心の高まりを示していると分析した。Circleの強みは、規制が整備されていくステーブルコイン市場の成長に伴い、継続的に実行力を発揮できる点にあると述べている。
今後の展望として、CircleのArcブロックチェーンがステーブルコイン発行を超えたインフラ拡大の成否を占う重要な指標となる可能性がある。
Rasmussen氏はArcを、ステーブルコイン決済の促進を目的としたLayer-1ブロックチェーンと説明し、このインフラが従来の金融システムに採用・組み込まれるかを投資家が注視すべきだと述べた。特に今後1年間は、ステーブルコインの普及拡大に伴いCircleの経済モデルがどのように変化し、その新インフラがどの程度浸透するかが最大の焦点となると語っている。
