人工知能関連の暗号資産トークンが月曜日に大きく値を上げた。これは、NvidiaのCEOジェンスン・フアン氏が同社のGTC開発者会議で基調講演を行い、AIインフラの次のフェーズに向けたビジョンを示したことを受けた動きである。
その中でも特に大きく動いた銘柄には、AI特化型ブロックチェーンであるNEAR($1.4867)があり、過去24時間で10%以上の上昇を記録し、1月下旬以来の最高値をつけた。分散型AIプロジェクトであるArtificial Superintelligence AllianceのFETトークンも日中に一時20%まで上昇し、その後は上げ幅を縮小した。
一方、OpenAIのCEOサム・アルトマン氏が共同創業したアイデンティティ重視型の暗号資産プロジェクトWLD($0.4019)は約10%上昇し、0.40ドル付近で取引された。これは3月初旬以来の高水準である。また、ユーザーが未使用のインターネット帯域を収益化し、AIモデルの学習に活用可能な分散型ネットワークGrass(GRASS)は13%上昇し、2026年の新高値を記録した。
これらの上昇は、フアン氏が講演でNvidiaが世界的なAIブームの中核的存在であることを改めて示し、2027年までに約1兆ドル相当のチップ需要を見込んでいると発表した影響とみられる。そのうち約60%はハイパースケール・クラウド事業者による需要だとしている。
さらにフアン氏はエージェント型AIシステムの急速な普及にも言及し、最近開発者の間で注目を集めるOpenClawプロジェクトを高く評価した。Nvidiaが企業向けに進化させた「NemoClaw」は、自律型AIエージェントが企業の機密データを露出させることなく安全に運用できるよう設計されたバージョンだと説明している。
なお、フアン氏は基調講演で暗号資産について直接の言及はなかったが、多くのブロックチェーンプロジェクトは次世代のAIエージェントが自律的に取引や協調を行うために暗号資産を利用する戦略を採用している。また、計算能力やAI学習、エージェントインフラ向けの分散型ネットワーク構築を急ぎ、中央集権型AIプラットフォームの代替としてブロックチェーンの技術を提案する動きも見られる。
一方、AIトレードの代表銘柄として広く注目されるNvidia(NVDA)の株価は、基調講演中に一時約2%上昇したものの、その後上げ幅を縮小し、最終的には約1.5%の上昇で取引を終えた。
