長期間の準備期間を経て、SpaceXは本日ナスダック市場に上場します。投資家は750億ドルを投じ、史上最大規模のIPOを成功させました。今後の動向が暗号資産市場を含む金融市場全体に与える影響には注目が集まっています。
現在囁かれている説の一つに、ビットコインETFから50億ドル以上の資金流出があり、これが最大の暗号資産であるビットコインの価格を6万ドル以下に押し下げた背景に、IPO参加のための資金引き揚げが一部影響しているという見解があります。この仮説が正しければ、引き上げられた資金の一部は今後数日にわたって暗号資産市場に戻り、評価額の押し上げに寄与する可能性があります。
このIPOには二面性があります。ひとつは、規模の大きな上場によって市場全体の信頼感が示され、新規資金の流入を促し、ビットコインや広範な暗号資産市場を株式市場とともに押し上げるリスクオンのムードを保つ可能性です。
しかしながら、慎重な見方も存在します。匿名アナリストのDoctor Profitは、昨年10月以降のビットコイン売却を的確に予測しており、今回の史上最大IPOは新たな始まりではなく、市場における過剰楽観と天井のサインであると述べています。
Doctor ProfitはX(旧Twitter)にて次のように投稿しました。「最も近い類似例は、2020年のCOVIDショックのわずか10週間前に上場したサウジアラムコ(時価総額1.7兆ドル)だ。アラムコは主要市場の天井近辺での巨大IPOの一例に過ぎない。覚えておくべきは、史上最大のIPOは楽観と熱狂が極限に達し、投資家が事実上いかなる価格でも受け入れる段階で登場する傾向があるということだ」
過去の5大IPO、すなわちサウジアラムコ、アリババ、ソフトバンク、NTTモバイルコミュニケーションネットワーク、Visaを振り返ると、NTTを除いていずれもS&P 500指数の主要または中間天井付近で上場していました。
このパターンが繰り返される場合、株式市場は近く再び売り圧力に晒され、そのネガティブなセンチメントがビットコインを含むリスク資産へ波及し、ビットコイン価格が先週一時割り込んだ6万ドルの水準を再度下回るおそれもあります。今後も慎重な見守りが求められます。
