BlackRockが支援するトークン化専門企業Securitizeは、米国証券取引委員会(SEC)による特別買収目的会社(SPAC)との合併登録承認を受け、ニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場に向けて重要な一歩を踏み出した。
SECはSecuritizeが提案したCantor Equity Partners II(CEPT)との合併に関する登録声明を有効とし、両社はこの合併先がCantor Fitzgeraldの関連会社をスポンサーとするブランクチェック会社であることを金曜日に発表した。
現在、この取引は6月29日に予定されている株主投票に進んでおり、承認が得られれば直ちに合併が完了すると見込まれている。合併後の企業はNYSEにてティッカーシンボル「SECZ」として上場取引が開始される予定である。
この節目は、金融業界の中でも急速に拡大するトークン化分野の重要な動きを示している。トークン化はファンド、債券、プライベートクレジット、株式といった従来型資産をブロックチェーン上で表示するプロセスであり、その支持者は決済の迅速化、コスト削減、24時間取引の可能性を強調している。
トークン化資産市場にはBlackRock、Franklin Templeton、JPMorgan、Fidelityなどの世界的大手銀行および資産運用会社の関心が高まりつつある。RWA.xyzのデータによれば、この市場は過去1年でほぼ3倍となり、300億ドルを超える規模に成長した。さらにCitiは2030年までにトークン化資産が5.5兆ドルに達すると予測し、Boston Consulting GroupとRippleの共同報告書では2033年までに18.9兆ドルに拡大すると見込んでいる。
Securitizeは業界内で屈指のインフラプロバイダーとして位置づけられ、BlackRock、Apollo、KKR、Hamilton Lane、VanEckなどの企業向けにトークン化や譲渡代理、取引技術を提供している。
特に注目されるのは、2024年に開始され市場最大級のトークン化国債商品に成長したBlackRockのBUIDLファンドとの提携である。
また、今年初頭にはニューヨーク証券取引所が運営するトークン化証券プラットフォームの支援も手がけている。
Securitizeの上場計画は、KrakenやConsensysなど複数の暗号資産企業が不安定な市場環境を背景に上場計画を停止するなかで、ひときわ注目されている。
